【麻の畳】
日本の和室には欠かせない畳。畳表をよく見ると、こんもりとイグサが盛り上がっている。 素足で歩くと非常に気持ちのよいものであるが、ただ単にイグサを敷きつめただけではない。しっくりと足になじむよう、 イグサの一本一本に経糸というものを絡ませ、表面が均一になるように、はた織り機に似た織機という機械で丁寧に編まれている。 この経糸が昔はすべて日本麻=大麻だったのである。今でもイグサの大産地である熊本県は、 かつて大麻の大産地でもあったところである。今では、大麻が入手困難品となってしまったために主に綿糸、 麻糸(ジュート麻)、マニラ麻糸が使われている。
畳表の経糸
■ オーガニック畳・麻縁仕様
エコロジー畳職人・植田が日本の文化と技術を後世に残すために復活させた麻畳。
熊本産無農薬イグサ、中国産ヘンプ布、畳床には、オガラを使用。超最高級の畳が2005年4月に復活!
仕様
▼ 関東サイズ88cm×176cm 厚さは60mm
①おお麻畳べり・オガラチップ(国産)を5kg入れた畳床(農薬・除草剤を散布しない稲藁栽培)
- 畳表の縦糸にヘンプ糸を使用し、農薬を散布しない藺草&国産稲藁床
ヘンプ糸使用畳表 28、000円~ - 自家製の農薬を散布しない酒米などの稲藁、農薬を散布しない藺草とオガラを使用
総ヘンプ仕様 80,000円~
②おお麻糸を縦糸にした畳表(ござ) 藺草畳表・琉球畳表
(農薬・除草剤を散布しないいぐさ・琉球藺草栽培)
- 畳表の縦糸にヘンプ糸を使用し、農薬を散布しない藺草仕様の
表替え 17,000円
製造元 健康植田畳
http://ansin-t.jp/p4.3.htm
【麻の塗料】
オイルフィニッシュとは、木肌を生かしたナチュラルな仕上り、しっとりとした風合いで、 ラッカーやウレタン仕上げにない新鮮な木材のテクスチャーを出すために、木材の「木肌」を十分に生かす塗装法のことである。 様々な植物油があるが、ヘンプオイル(麻実油)は、乾性油に分類され、空気中にほっておくと自然に乾燥するので、 オイルフィニッシュに適した油なのである。
▼麻実油
種類 | ヨウ素価 | 例 |
不乾性油 | 100以下 | オリーブ油、椿油、ヒマシ油 |
半乾性油 | 100~130 | 大豆油、ナタネ油、綿実油、サフラワー油 |
乾 性 油 | 130以上 | クルミ油、アマニ油、荏油、桐油、麻実油 |
「大麻」の種子から採取され、欧州、米国などに産し、我国でも古くから栽培されています。
乾燥性、耐候性などは亜麻仁油に劣りますが、塗膜の「やけ」は少です。
引用:鯛工房・家具制作資料室より
http://www.tai-workshop.com/index.shtml
■ なおの麻(ヘンプオイルフィニッシュ)の特徴
施工が簡単で、木材にしっかりとしみ込むオイルフィニッシュです。 広葉樹の美しい木目を生かします。 石油を原料とする溶剤を使用せず、液体状の天然上の植物油をブレンドして作りました。 従来の塗料と違い、原料を溶かすために高温の熱を必要としないので、地球温暖化防止にも寄与しています。
■ なおの麻 製品規格
- 商品名: なおの麻(ヘンプオイルフィニッシュ)
- 種類: 木質保護
- 用途: 室内(内装材、家具、建具)
- 木材にじかに重ね塗り
- タイプ: 含浸性
- 塗膜形成成分: ヘンプオイル、サフラワー油、桐油、ひまわり油、くるみ油
- 補助添加剤: オクチル酸コバルト・・・乾燥促進剤
オクチル酸ジルコニウム・・・乾燥促進剤 - 1リットル当たりの塗布面積: 1回塗り7平米 2回塗り10平米
- 乾燥時間の目安: 24時間(2度塗り後)
- カラー数: なし
- 価格と容量: 3500円(750ml)
製造元
アトリエ・ベル
〒145-0064 東京都大田区東雪谷4-9-14
TEL 03-3729-7766 FAX 03-3729-4635
販売元
自然素材・古材ギャラリー「住工房なお(株)」
〒248-0016
神奈川県鎌倉市長谷5-5-14
TEL 0467-73-7033 FAX 0467-73-7032
【麻の生活(インテリア)】
麻の断熱材を使い、麻壁で内装した部屋には
「麻」素材を使ったインテリアでコーディネートしてみましょう。
■ 麻のインテリア・寝具
麻の蚊帳
縦糸・横糸ともにヘンプ100%の蚊帳
涼しくて快適な安眠を提供
81900円(ダブルベット用)
170×230cm
製造:菊屋
天然行燈
まるみ和紙の楮と大麻和紙の行燈
サイズS:25×15cm 4500円~
M:38×19cm
6500円~
L:52×24cm 9800円~
LL:65×27cm 13000円~
製造:ハレ・ハレ本舗
ヘンプ(大麻)ファイバー混掛けふとん・敷きふとん
詰綿:無漂白ヘンプ50%、ポリエステル50%
シングル掛けふとん(ピンクorブルー)
150×210cm 12,000円
シングル敷きふとん(ピンクorブルー)
100×210cm
13,000円
高温多湿の日本の気候に適した寝具です。他にダブルやジュニア用もあります。
製造:(株)ジンノ
ヘンプシーツ
S H240×W120 9,000円
M H250×W160 10,000円
L H250×W200
12,000円
さらりとした肌さわりの手織シーツ。
製造:プラネッタ・オーガニカ
【麻炭(あさすみ)】
▼ 麻炭の歴史1
花火の割火薬には、麻炭が今でも使われている。割火薬は、酸素を供給して、燃焼を促進させる「酸化剤」と、 燃焼をし易くする「可燃剤(助燃剤)」とで構成されている。 酸化剤:過塩素酸カリウム、硝酸カリウム 可燃剤:松炭、麻炭、桐炭、硫黄、セラック 等が使われています。
過塩素酸カリウム系割薬の配合比例
- 過塩素酸カリウム 68%
- 硝石 7%
- 硫黄 0%
- 麻炭 21%
- みじん粉 4%
- もみ殻 13%
※みじん粉はもち米からとった水溶性のデンプン。 もみ殻は米粒の外側の殻。
花火師さんに聞いたところによると火薬の世界では、麻炭は着火がよく、爆発力が強くなるため、小さな玉(打ち上げ花火の玉)で大きな梵(大きな花火)がでることで知られているらしい。麻炭は、木炭のように硬い炭ではなく、柔らかいパウダー状の炭になる。また、薬品が染み込みやすいという特長もある。 国産の麻炭がなかなか手に入らない現状でもよりよい花火を打ち上げるために国産麻炭をつかっている花火業者もいくつかある。しかし、花火もスターマインなどのように大量生産で大量消費(打ち上げ)の傾向が強いため、中国からの安いものを使っている業者が大多数となっている。昔からの花火を知る人は、打ち上げ花火の大きさ(輪)が小さくなったという。安くて、質の劣る、外国産の麻炭や木炭を使ったからだと推測される。
▼ 麻炭の歴史2 線香花火
日本の夏の風物詩?!ともいえる線香花火にも麻炭が使われていました。これには、びっくりである。
線香花火の和剤(火薬)の配合例
硝石(60%)、硫黄(25%)、油煙(4%)、麻炭(8%)、アントラセン(3%)
線香花火は、なるべく長く火花を得るために適当な割合で燃えやすい炭と燃えにくい炭をまぜあわせている。
麻炭は燃えやすいので大きな火花をパチパチとだすために使われていた。残念ながら、今はコストダウンのため木炭配合となっている。
今でも国産線香花火を唯一つくる花火屋さんがあり、それは線香花火1本:100円で販売している。価格的には、
中国産の市販のものよりも60倍以上高い!超高級線香花火である。大事に一本、一本楽しまなければならない。
国産麻炭をつかうと1本:200円の線香花火になるかもしれない。今となっては贅沢の極みである。
▼ 麻炭の歴史3 カイロ
カイロは漢字で「懐炉」と書く。歴史を紐解くと懐炉の発明者は、忍者だったらしい。 忍者といえば、ジャンプ力を鍛えるために成長の早い大麻を毎朝飛び越えた話を思いだそう。
忍者のつかった懐炉は、「胴の火」と呼ばれ、銅製の筒に和紙や植物繊維を黒焼きにしたものを詰めたものである。 点火するとゆっくりと燃えて半日ほどもち、懐に入れて暖をとるだけでなく、火種としても利用している。 忍者が活躍できなくなった江戸初期に民間に転用されたものが「懐炉」といわれている。この懐炉の灰、 「カイロ灰」に麻や穀物を炭にしたものを粉末にして、袋詰めや練り固めて棒のようにして使われていたのである。
カイロは、昭和初期までこの胴の火方式であったが、白金を使うハッキンカイロが登場し、 現在の使い捨てカイロが1979年から発売されている。
使い捨てカイロの成分例
鉄粉(63%)、水分(15%)、食塩(3%)、木炭(炭素)(9%)、ヒル石(8%)、その他(2%)
今では、天体望遠鏡のオプション部品の1つに「カイロ灰」というのがある。天体観測において朝露防止のために使われている。アマチュア天文家の間では、明け方の観測に必須のアイテムである。星を見るのに大麻が貢献しているなんて!びっくりですね。
■ 麻炭の特徴
花火の可燃剤に使われる炭の分析値である。麻炭は比重が軽く、カリウムが多い。 麻炭は、大麻の繊維を剥ぎ取った後の麻幹(おがら)にを炭化したものである。
炭の分析値(%)
種類 | 仮比重(g/cc) | 水分 | 灰分 | カルシウム | カリウム |
麻灰 | 0.17 | 15.19 | 9.87 | 15.02 | 32.15 |
松灰 | 0.44 | 8.81 | 9.63 | 15.02 | 32.15 |
桐灰 | 0.33 | 7.09 | 4.92 | 14.18 | 13.63 |
なら灰 | 0.15 | 6.19 | 3.24 | 49.92 | 16.45 |
みつまた灰 | 0.32 | 8.20 | 10.21 | 38.36 | 7.48 |
※カルシウム、カリウムは灰中のもの
竹炭と同じぐらいの多孔質(いっぱい穴があいている)で、水質浄化や脱臭、 調湿剤のような使い方ができると考えられる。
■ 麻炭の製品 調湿材
▼ 岐阜県産・麻濃炭
一部の花火業者でしか流通していなかった麻炭を一般商品化!竹炭よりも多孔質で高い波動エネルギーをもつ。
クリアケース入り 1050円
紙袋入り(200g) 1890円
1kgパック 7800円
※大量購入の場合は別途見積もります。
<用途> 住宅の敷詰め用、水質浄化、土壌改良、飲料水の脱臭・浄化、地場の調整など
製造・販売元:麻処さあさ